MyFairOlympics

初めての金メダル(野球)

私はオリンピックが大好きです。
世界中の最高の選手たちが集い、最高のプレーを観られる大会だからです。
が、野球やサッカー、テニス、バスケットボールなどに関しては、それがあてはまりません。選手にとってはオリンピックより大事な大会があり、最高の選手たちが集っているとも言えません。中途半端な存在になってしまっているのです。マイナー・スポーツの競技者にとっては憧れの舞台のオリンピックが、一部のプロのスポーツ選手にとっては重荷となっている気さえしました。
「オリンピックはアマチュアだけの大会でいいよ」と感じる事も少なくなかった私です。

でも、
私が一番好きなスポーツは野球です。
他のスポーツはすごい人(オリンピックに出られるような人)のプレーにしか興味がないのですが、野球だったら高校野球や大学野球でも楽しめます。じっくり見たことはないけれど、少年野球でもいいかもしれない。
河原で草野球をしていたら、なんだか嬉しくなります。「見ず知らずの人のプレーを真剣に観てる変な人」と思われたくはないので、凝視はしませんが、ぼーっと眺めていたい。金属バットにボールが当たる音が好きだし、野球道具は美しいと思います。ユニフォームもカッコいい。球場も大好きです。

そんな私ですから、複雑な思いを抱きながらも、オリンピックの野球は見ずにはいられないのでした。

長年、オリンピックの野球を見てきました。
色々ありました。ありすぎました。良い事もあったけれど、苦い思い出の方が多いかもしれない。
ワールド・ベースボール・クラシックでは4回中2回も優勝している日本ですが、オリンピックでは金メダルを取った事がありませんでした(公開競技時代は除く)。監督が叩かれた事も、選手が叩かれた事もあったっけ。「あんなバッシングしてたら、オリンピックに出たいと思う選手いなくなるよ」と胸を痛めました。「お国の為に」と悲惨な覚悟で戦争に向かう兵士を連想した事もありました。オリンピック大好きな私にとって、オリンピックが忌み嫌われる状況になる事は辛い事でした。

幸か不幸か、野球はパリ五輪では実施競技から除外されます。
もう二度と五輪で野球は見られないかもしれません。
最後のチャンスかもしれない東京五輪で、ようやく金メダルを取れた事が感慨深くてたまりません。
「メダル、メダル」というのは好きじゃないけれど、今回は本当に「取れて良かった」と思ってしまったのでした。


今回初戦の対戦相手はドミニカ。
対戦前の世界ランキングは7位だったので、あまり心配していなかったのですが、巨人のメルセデス投手の力投の前に大苦戦。ピッチャーがいいと、ランキングとか関係なくなっちゃいますよね。「格下と思われたオーストラリアのピッチャーに翻弄されて1-0で負けた事があったっけ」と嫌な思い出がよみがえりましたが、最終回に3点取っての逆転サヨナラ勝ちは見事でした。卓球の水谷・伊藤組が準々決勝で苦しい接戦の試合を制したら波に乗って優勝しちゃいましたが(また書いちゃった)、こういう勝ち方をするとやっぱり雰囲気良くなるんでしょうね。

KOステージ第2Rの対アメリカ戦も危なかったけれど、9回に追いついてタイブレークでサヨナラって盛り上がりすぎる勝ち方(笑)。タイブレークを見て、バントの重要性を(わかっていたけれど)改めて強く感じました。バントちゃんと出来れば、タイブレーク絶対勝てるじゃん! タイブレークに持ち込めば日本絶対勝つじゃん!←言い過ぎ
あとは守備ですね。今回の日本チームの守備は本当に素晴らしかったです。守備の重要性を改めて強く……(以下略)。

「スコアラー」という素敵なアプリがあったので、決勝戦のスコア付けてみました。

america japan
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