MyFairOlympics

無念……!(メダル有力視されてた人たち)

読売新聞社が発売した『東京オリンピック 激闘の記録』を買いました。
陸上男子400mリレーの多田選手が山縣選手にバトンを渡そうとしているシーンの写真がありました。
見たら涙が出ました。
我ながらびっくり。
涙腺弱くなった~。
でも、リアルタイムでテレビで観ていた時は泣かなかったんです。
これが、写真の持つパワーなのか。
似たような写真をWEBでも見ましたが、紙の方が迫ってくるものがあったのでした。
多田選手の苦しそうな泣きそうな顔、山縣選手の厳しい表情。そして、「そこじゃないじゃん!」と目を覆いたくなるような無情なバトンの位置……。
一人一人の持ちタイムでは他国に劣ってしまう日本ですが、バトンパスの上手さには定評があったのに。そのバトンパスでミスが起こってしまうとは。

得意な事でミスといえば、体操の内村選手は今大会、鉄棒のみに賭けてきましたが、落下して決勝進出を果たせませんでした。

いや、どちらも、それを「得意」と呼ぶべきではないのかな。
そもそも、リレーでは早く走る事が一番大切な筈。バトンパスは大事だけれど、バトンパスが一番の武器であってはいけないのかもしれません。
内村選手も、今は鉄棒で一番良い成績をおさめる事が出来そうではありますが、かつてはオールラウンダーと言われた人。「6種目やってこそ体操」というこだわりを持っていた人でした。
「6種類やってこそ内村選手」で「走るのが早い人こそがリレーの選手」なんですよね……。


水泳の瀬戸選手もミスに泣きました。
リオ五輪の時に予選で頑張りすぎて決勝で力を出し切れなかった為、今回は予選で力を温存したという400メートル個人メドレーではまさかの予選落ち。作戦ミスといえるかもしれませんが、彼の場合は「オリンピックが予定通りに開催されていれば」と思わずにはいられません。去年だったら、たとえ力を温存しても決勝に進めたんじゃないだろうか……。
オリンピックの延期が決まった時に、「有利になる人と不利になる人がいる」と思いました。彼は「去年だったら良かったのに」と思えるナンバー1選手です(?)。この点だけを考えるともうアンラッキーとしかいいようがありません。同情したくもなるのですが……(でも不倫する人は、ごにょごにょ……)。

泣いたといえば、萩野選手の涙には驚かされました。
リオ五輪の金メダリストが、決勝進出を決めて泣くとは。
大変そうだと思ってはいたけれど、そこまで苦しい思いをしていたとは。
苦しい思いをした後は、より幸せを感じられるんですよね。苦しい思いはしたくないけど。
そして「(瀬戸)大也と一緒にまた泳げるなんて、もう神様がくれた贈り物としか思えないなと思って、すごく今幸せ」
という言葉に二度びっくり。
瀬戸選手のイメージはかなり悪くなっていて、世間の風当たりも強かったと思います。それなのに「そんな瀬戸選手の事をまだ大事に思ってるんだ」と。
実は、あの2人が本当に仲が良いとは思っていませんでした。幼馴染ではあるけれどライバルだし、「意外と、お互いわだかまりもあったりして?」なんて疑った事もありました。でも、あの時の萩野選手の言葉に嘘はなさそうだったし、「本当にいいライバルだったんだなぁ」と思ったら、私の中の瀬戸選手のイメージもちょっとだけアップしたのでした。