MyFairOlympics

印象に残った外国人選手

私がオリンピックを好きな理由の1つは海外のスゴイ選手達のプレーを見られるからです。もっとも、テレビでは日本選手が活躍する競技を中心に放送するので、日本人との対戦がない競技の「スゴイ外国人選手達」を見る事はなかなか出来ません。数少ない例外が大会終了後に放送されるNHKの総集編でした。が、アテネ五輪では日本人が金メダルを取り過ぎたせいか、総集編で取り上げられたのが日本人ばかりでした。忘れっぽい私なので、誰が取り上げられたかはおぼえていないのですが、番組を観終わった後に「え、これで終わり?」と呆然とした事だけは覚えています。「だったら、日本人、そんなにメダル取らなくていいよ」と非国民な事を一瞬思ったっけ(ほんの一瞬だけです、ごめんなさい)。

今もテレビでは日本選手が活躍する競技が中心に放送される事に変わりはありませんが、今はネットがある!! いい時代ですね♪
今回一番印象に残った外国人選手は、ノバク・ジョコビッチ選手。
2回戦(対ナダル選手)と準々決勝と準決勝はリアルタイム動画配信を見てはいたものの、他の競技も同時に視聴していたので、「あー、ジョコビッチ勝ってる、勝ってる、危な気ないなー」と目の端で確認する程度でした。が、決勝戦は集中して見ました。

日本語解説がなかったので、かわりにパソコン画面に「#ジョコビッチ」のリアルタイム検索結果を表示させておきました。ほとんどの人がジョコビッチ選手を応援しているようで、「大人気だ」と思いかけたのですが、よく見ると「今回は」とか「今日だけは」「さすがにこの試合は」「普段は応援しないけど」などという言葉を文頭に付けている人が多かった。四大大会で24回も優勝しているあのジョコビッチ選手が、オリンピックでは過去4回も出場しているのに優勝出来ていないんですよね。ファンでなくても「いい加減、優勝させてあげたい」という気持になってしまったのだと思われます。

終わってみれば2-0でジョコビッチ選手のストレート勝ちなのですが、2セットともタイブレークでした。皆さん「ジョコビッチの足がー」とかおっしゃるし(手術して間もないらしい)、アルカラス選手は若くて元気だし、「2セット目取られたら、負けちゃうのでは」とハラハラドキドキしてました。

ジョコビッチ選手が勝って大喜びしている姿には、「こんなに喜んでくれるんだ」と妙に嬉しくなりました。地面に着いた彼の手が震えていたのと、観客席にいる娘さんの元に走っていった姿はとても印象に残っています。
ジョコビッチ選手は、

「僕はこの勝利を20年近く待ち望んでいた。オリンピックは5回目だけど、過去4度で準決勝を突破したことは一度もなかった。最初の4大会では準決勝で3回負けたんだ」

と語ったそうですが、あのお嬢さんは東京オリンピックの時だったらまだ小さすぎて、パパが金メダルを取ったとしても状況を理解できなかったかもしれない。なので、「取れたのが今回で良かったのかも」とも感じました。

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テニス選手にとっては四大大会が大事だと思います。開催国以外のテニス選手にとっては五輪はさほど重要な大会ではなかったと思います。でも、あのジョコビッチ選手を見たら、「自分もオリンピックに出たい」と思うテニス選手が増えるかも。だとしたら、オリンピック・ファンとしても嬉しいです。


体操のシモーネ・バイルズ選手の見事な演技も印象に残りました。「スーパースター」のオーラがありました。凄い筈の選手が実力を発揮できずに終わってしまうのを見るのはツライので、スーパースターらしい演技を見られて本当に良かった。
北朝鮮のアン・チャンオク選手、「わっ、バイルズ選手だ!」と見入ってしまってる?

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バイルズ選手の演技を見た後は驚いたような顔をしてました。「なんて顔してるの」みたいにコーチに顔をペチペチされて笑っちゃってたのも、かわいかった。

体操といえば、眼鏡をかけて入場した選手がいて驚きました。アメリカのネドロシク選手。さすがに演技の時は外していたけれど時々顔をしかめていたので、かなり見づらいのかも? ちょっとベルリン時代のデヴィッド・ボウイを連想しました。

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種目別の「あん馬」で見事3位に入りました。
1位のマクレナハン選手はアイルランドの選手。種目別は「体操が強い」というイメージのない国の選手も上位に入ってきます。

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ゆかと跳馬(2種目も!)は、アイルランドより更にびっくりのフィリピンの選手が金メダルでした。カルロス・ユーロ選手です。岡選手や杉野選手の元チームメートだそうです。
ゆかの時は他の競技を同時に視聴していたので、ユーロ選手が号泣しているのを見て「すごい泣いてるなぁ、失敗しちゃったのかな」と勘違いしました。嬉し泣きだったとは。失礼いたしました。

ネドロシク選手の国旗はマントのようでした。配信の英語実況の方には「スーパーマン」と言われてた。

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「アメリカの選手ということは、団体戦にも出てた?」と思い、後日団体の表彰式の模様を再チェックしてみたら……いました!
記念品のポスターを、谷川選手に手渡されてました。「おいおい、これ、忘れてるでしょ?」「あ、そうだった、ありがとー」なんてやりとりをしてるのかも?


眼鏡で思い出しました、東京オリンピックにも眼鏡が印象的な素敵なアーチェリー選手がいた事を。
「パリにも当然来てるよね?」と思い、慌ててアーチェリーのスケジュールを確認すると、既に3回戦まで進んでいました。危ない危ない、見逃すところでした。
その選手とは、東京オリンピック金メダリストのメテ・ガゾズ選手(トルコ)です。帽子がスポーツ選手っぽくなく、「探検家とか植物学者みたい」と思ったっけ。ガッツポーズが独特で好きだったなぁ。

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左:東京 右:パリ

3回戦は勝ったガゾズ選手ですが、準々決勝で韓国の金選手(同じく眼鏡着用)に敗れてしまいました。金選手は金メダリストとなりました(レスリングだったら、金メダリストに敗けたら敗者復活戦に行けるのに)。
ちなみにガゾズ選手、男子団体にも出場しており、そちらは銅メダルだったようです……気づいた時には終わっていたけれども(泣)。
なんと混合団体にも出ていて、1回戦で日本とあたって敗けたらしい……気づいた時には終わっていたけれども(泣)。

ガゾズ選手のX(旧Twitter)の一番上には固定で東京オリンピックの金メダルと金のミライトワを持った写真が表示されていました。帽子被ってない姿、初めて見た。



金メダリストしか手に入れる事の出来ない金のミライトワ、なんと新体操のブルガリア・コーチはパリに持ち込んでいました! ブルガリアは東京オリンピックで新体操団体総合の金メダルを獲得しています。やはり記念品はポスター(パリ)よりマスコットの方がいいと思う。

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抱き合う時も、点数の問い合わせをする時も、ゴールド・ミライトワを手放そうとしないコーチ。縁起物かもしれない。

ウクライナ・チームは、ミライトワ(通常の紺色)のウチワを使っていた!

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ウクライナといえば、個人総合のタイシア・オノフリチュク選手の演技終了後、応援している人達の映像が映りました。これって、コロナ禍で無観客となってしまった東京オリンピックの時に、応援に来れない人達を映していたシステムだと思うのですが、パリでもやっていたんですね。戦渦に巻き込まれているウクライナが特別なのかと思ったら、別の競技でカナダ選手の時にも映っていたので、希望者は使えるシステムなのでしょうか?

ミライトワ・グッズの話にもどりますが、イタリア選手達はタオルを使ってました!

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ラファエリ選手、ちょっと山之内すずさんに似てる……。

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さすがに中国はミライトワではなく、フーアー(北京オリンピックのマスコット)推しで、団体で優勝しました。新体操の団体とかアーティスティックスイミングのチームとか、ロシアが強かった「美しく華やかな競技」で、いれかわるように中国が存在感を示すようになりました。

今回、日本の新体操選手はオリンピックに出場できなかったのでテレビ中継はなく、これも動画配信のお世話になりました。NHKの配信は実況をオフに出来ました(TVerではそういう機能を見つけられなかった)。新体操やアーティスティックスイミングのように音楽も聴きたい競技はこの機能がありがたかった。日本語解説なら聴くんですが、英語の実況は英語が得意でない私にとっては音楽と同時に聴くには邪魔だったので。
先述のオノフリチュク選手はマイケル・ジャクソンの"Thriller"、ドイツのマルガリタ・コロソフ選手はエアロスミスの"Dream On"を使っていたのが印象的でした。